はじめての妊娠・出産を迎えるにあたり、「何を」「どのくらい」「いつまでに」準備すればいいのかわからない…という方も多いのではないでしょうか。この記事では、出産後に後悔しないための事前準備と、妊娠中・入院時・退院後、それぞれの時期に「最低限必要なもの」「あると便利・安心なもの」を厳選して紹介します。
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あとで後悔しないために必要な事前準備
はじめての出産準備では、必要なものを厳選したつもりが、「購入後、一度も使わなかった…」「産後、足りないものを慌てて準備した…」と後悔した経験を持つ方が少なくありません。まずはじめに、自分たちにとって本当に必要なアイテムかどうか?を見極めるための事前準備について紹介します。
自分たちの判断基準を持つ
「出産準備リストのアイテムを一通り揃えれば間違いない」と思われている方も多いのではないでしょうか。出産準備リストは、生まれてくる赤ちゃんとお母さんに必要なものが一通り網羅されているものの、一人ひとりの生活スタイルに合わせた内容にはなっていません。そのため、「リスト通りに準備を進めたら、実際には使わなかったものも多くがっかり…」ということも珍しくありません。
まずは、産後の生活をイメージしながら、自分たちの生活に合うかどうか?判断基準を持つことをおすすめします。具体的には、下記に紹介するようなことを事前に考えておくとよいしょう。
- 赤ちゃんの居場所(昼と夜)
赤ちゃんは昼夜関係なく眠るため、昼と夜の居場所をどこにするかによって必要な寝具が変わります。昼夜で兼用できるアイテムを使用する予定の場合には、「寝具の設置に必要なスペースが、各部屋で確保できるかどうか?」事前に確認しておきましょう。 - お世話する場所
おむつ替えの最中や沐浴後に赤ちゃんがおしっこなどをすることは珍しくありません。お世話する場所が洗濯不可のカーペットなどの場合は、防水シーツが必要になります。また、洗面台で沐浴を行う予定の場合は、「ベビーバスを設置するのに十分な広さがあるか?」「沐浴後の着替えやスキンケアをどこで行うか?」など事前に確認しておきましょう。赤ちゃんは体温調節機能が未熟で身体が冷えやすいため、着替えを行う場所は沐浴スペースのすぐ近くに確保するようにするとよいでしょう。 - 授乳する場所
1日に何度も繰り返す授乳。不安定な姿勢での授乳は、産後の身体に負荷がかかったり、赤ちゃんが上手に授乳できないといったトラブルにつながるため、安定した姿勢で授乳できる場所を見つけておきましょう。授乳の前後はおむつ替えを行うことが多いので、おむつ替えの場所から近いとスムーズです。また、パートナー以外の方に産後のお世話を手伝ってもらう場合は、来客時の授乳場所についても事前に考えておくと安心です。 - 退院・検診時の移動手段
6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートの着用が義務付けられているため、車で移動する場合は、事前に購入しましょう。公共交通機関を利用する場合は、抱っこ紐があると便利です。抱っこ紐は、外出時だけでなく、自宅での家事や寝かしつけなどにも使えるため、「どのような場面で」「誰が」使うのか?事前にイメージしておくと、自分たちに最適な種類のものを選べるでしょう。
焦らずゆっくりと情報収集する
一口にベビーベッドや抱っこ紐といっても、下記に紹介するように種類は様々です。出産後に、「やっぱり、こっちがよかった…」と後悔しないためには、アイテムの種類や特長、耐荷重、試用期間などについて一通り調べておくことが大切です。
例えば、昼夜で赤ちゃんの居場所が異なる場合、サイズや機能を確認することで、「簡単に移動できるかどうか?」が判断できるでしょう。また、事前に耐荷重を確認しておくとで、「予定していた時期よりも早く使えなくなってしまった…」といった事態を防ぐことができます。
- ベビーベッド・布団
・種類(ベビーベッド、ベッドインベッド、クーファン、布団)
・サイズ(レギュラー、ミニ、添い寝)
・高さ(ハイタイプ、ロータイプ、直置きタイプ)
・機能(高さ調整、折りたたみ、キャスター、ハンガー掛け) - 抱っこ紐
・種類(ベビーキャリア、スリング、ベビーラップ、おんぶ紐、ヒップシート)
・抱っこタイプ(横抱き、縦抱き、対面抱き、おんぶ)
試用期間の短いアイテムは、レンタルサービスを活用するのもおすすめです。往復送料を含めると、購入した方が安い場合もありますが、ベビーベッドなど大型のアイテムの場合、「処分に予想以上の費用がかかった…」ということも多いので、どちらがお得か?じっくりと検討するとよいでしょう。
産後1ヶ月を見据える
育児に必要なアイテムは、赤ちゃんの成長や個性によって変わります。「出産後は、じっくりと買い物できる時間がなくなるから…」と退院後すぐに使わないアイテムまで準備してしまうと、一度も使う機会がなく、あとで後悔してしまうことも少なくありません。
出産準備では、産後1ヶ月までに使うものに留めておくことをおすすめします。1ヶ月検診で医師の許可が出れば、お母さんと赤ちゃんも外出できるようになるため、産後1ヶ月までに必要なものを一通り揃えておくことで、「退院後に、足りないものを慌てて準備する必要があったので、好みのデザインを選べなかった…」といった事態を防ぐこともできます。
最低限必要なものを厳選!出産準備リスト
ここからは、自分自身の経験を踏まえて、「絶対に必要なもの」と「あると便利・安心なもの」を紹介します。私自身も、最低限必要なものを厳選したつもりが、産後に足りないものを慌てて準備した経験があるため、同じような後悔をしないためにも、ぜひ、参考にしてみてください。
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「妊娠中」に必要なもの
妊娠初期は体型に大きな変化はありませんが、つわりが始まると、普段なら気にしないちょっとした締め付けが不快に感じることもあります。また、週数が進むにつれて、バストやお腹は確実に変化するため、マタニティブラジャーとマタニティウェアは最低限準備しておくとよいでしょう。
絶対に必要なもの | ||
---|---|---|
□ | マタニティブラジャー | 妊娠中・出産後(授乳中)で兼用できるものがおすすめ。妊娠中は、アンダーのサイズも変わるため、延長ホックなどがあると便利です。 |
□ | マタニティウェア(昼と夜) | お腹まわりは確実に大きくなるため、最低限パンツは準備しましょう。トップスは、産後の授乳時も使えるものを選ぶと便利。 |
あると便利・安心なもの | ||
□ | マタニティサプリメント | 妊娠中・出産後に不足しがちな栄養素(葉酸や鉄など)は、サプリメントを活用するとよいでしょう。 |
□ | カフェインレス飲料 | コーヒーやお茶が好きな方は、カフェインレス飲料を準備しておく、妊娠中も気兼ねなく飲むことができます。 |
□ | 妊娠線ケアクリーム | 妊娠線対策は、お腹が大きくなる前からしっかりとした保湿を行うことが大切。一般的な保湿ローションやクリームでも代用できます。 |
□ | 抱き枕 | 妊娠中特有の寝苦しさを軽減するのに役立つのが、抱き枕。授乳クッションとしても使えるものを選ぶと便利です。 |
【先輩ママが選ぶ、マタニティブラジャー】
マタニティブラジャーを選ぶ際のポイントは、「着け心地」「サイズ」「デザイン」の3つです。リフトアップマタニティブラは、妊娠中・出産後(授乳中)の着用時の快適さに重きを置いた設計。延長ホックやブラパッドをはじめ、無料のアフターサービスが充実しているため、産前から産後まで安心して着用できる万能な1枚。
「入院時」に必要なもの
入院時に絶対に必要になるものは、「産後の悪露」「授乳時」「退院時」に使用するアイテムです。入院時の持ち物や病院側で準備してもらえるものについては、病院ごとに異なるため、出産予定の産院が決まったら早めに確認すると安心です。
絶対に必要なもの | ||
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□ | マタニティパジャマ | 入院中は診察と授乳が頻繁にあるため、前開きのものがおすすめ。袖口がロールアップできるものだと、家事や沐浴のときも便利です。 |
□ | お産用ナプキン | 産後数日は生理用ナプキンでは代用できない量の悪露が出るため、入院中は専用のナプキンが必要です。 |
□ | 産褥ショーツ | お産用ナプキンは生理用ナプキンの何倍も大きく、通常のショーツではナプキンがずれてしまうため、産褥ショーツを用意しましょう。 |
□ | 授乳用ブラジャー | 補正効果があるものを選ぶ場合は、胸を圧迫しない構造かどうか?確認するようにしましょう。締め付けが強すぎると、母乳の分泌に影響したり、乳腺炎になることも。 |
□ | ガーゼハンカチ | 授乳や沐浴時、よだれ拭きなど様々な場面で使うので、多めに用意しましょう。自宅にある一般的なガーゼハンカチでも代用できます。 |
□ | 赤ちゃんの洋服 | 退院時、赤ちゃんに着せる洋服一式を用意しましょう。退院時のおくるみは、ストールやバスタオルでも代用できます。 |
あると便利・安心なもの | ||
□ | ゼリー飲料やカロリーメイトなど | 陣痛が始まると起き上がって食事することが辛くなるため、横になった状態で栄養摂取できるものがあると便利です。 |
□ | ペットボトル用ストローキャップ | 横になった状態で水分補給できるため、陣痛中に役立ちます。ペットボトルの形状によって使えないものもあるため、入院前に確認しておくと安心です。 |
□ | 母乳パッド | 下着や衣類に母乳が染み出すのを防ぎます。まずは、1パックだけ用意して、退院後の母乳の状態に合わせて買い足すようにしましょう。 |
【先輩ママが選ぶ、マタニティパジャマ】
マタニティパジャマを選ぶ際のポイントは、「素材」「使い勝手」「デザイン」の3つです。マタニティワンピースパジャマは、妊娠中のデリケートな肌に優しい綿100%の天竺素材を採用。入院時から退院後までを見据えた便利な機能とシルエットで、産前から産後まで長く着用できます。
「退院後」に必要なもの
退院後の準備は、産後1ヶ月までに使うものに留めるようにしましょう。特に、授乳関連のアイテム(哺乳瓶やミルク、搾乳器など)については、入院中や退院後の母乳の状態をみて、退院直前あるいは退院後に判断するとよいでしょう。最初の数週間は母乳の分泌量も不安定なため、焦らずに様子をみることをおすすめします。
絶対に必要なもの | ||
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□ | 赤ちゃんの洋服 | 短肌着とコンビ肌着は最低限準備しましょう。袖の長い洋服を用意すれば、ミトンの代わりにもなります。 |
□ | ベビー衣料洗剤 | 無添加の洗濯洗剤であれば、ベビー専用のものでなくても大丈夫なため、大人と兼用できるものを選ぶと便利です。 |
□ | おむつ | 3,000g以上で生まれた赤ちゃんの場合、1ヶ月ほどで新生児サイズがサイズアウトすることも多いため、買い溜めは控えましょう。 |
□ | おしりふき | 厚手で水分量が多いものだと、時間が経ったうんちも拭き取りやすいです。トイレに流せるものもありますが、新生児期はおむつに包んで捨てることが多いため、流せないものでも大丈夫です。 |
□ | 体温計 | 毎日の体調管理に欠かせないアイテム。おでこや耳の穴で素早く計測できるものがおすすめです。 |
□ | ベビーバス | 沐浴の場所に合わせて、最適なアイテムを選びましょう。腰に負担の少ない、シンクで使えるものもあります。 |
□ | 沐浴剤 | 赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、沐浴は短時間で行う必要があります。お湯に混ぜて使うすすぎ不要のものだと、沐浴に不慣れな時期も安心です。 |
□ | ベビーローション | 乾燥しやすい赤ちゃんの肌には保湿が欠かせません。まずはローションで保湿し、乾燥が激しいようであれば、あとでクリームを買い足しましょう。 |
□ | 臍帯セット | へその緒が取れて乾燥するまでは、毎日しっかりと消毒を続けましょう。きちんと消毒を行わないと、細菌感染の原因になります。 |
□ | ベビー綿棒 | 耳や鼻、おへそなどデリケートな場所のケアには、ベビー用の小さなサイズの綿棒を使いましょう。100円均一でも購入できますが、綿棒の先の綿の部分が取れて耳の中に残ってしまうこともあるため、ベビー用品を扱う店舗で購入するのが安心です。 |
□ | ベビー爪切り | 爪で自分の顔を傷つけないように、こまめに切ってあげる必要があります。安全のため先端が丸くなっているものを選ぶようにしましょう。 |
□ | ベビーベッド | 赤ちゃんの居場所に合わせて、最適なサイズのアイテムを選びましょう。赤ちゃんの成長に合わせて、椅子としても使用できるベッドインベッドなどもあります。 |
□ | 布団一式 | ベッドインベッドやクーファンなど敷布団不要のアイテムもあるため、必要に応じて準備しましょう。春・夏生まれの場合、掛け布団はおくるみなどで代用することもできます。 |
□ | チャイルドシート | 新生児もチャイルドシートの着用が義務付けられているため、車で移動する場合は必要です。 |
あると便利・安心なもの | ||
□ | 育児日記 | 授乳・排泄・睡眠時間などを記録することで、赤ちゃんの生活リズムが把握できます。授乳時間を忘れたり、赤ちゃんが体調を崩して病院を受診したりするときにも便利です。 |
□ | お世話グッズ収納ケース | おむつ替えや沐浴、耳や鼻などのケア用品を1箇所にまとめることができて便利。費用を抑えるなら、ダイソーのピクニックバッグがおすすめです。 |
□ | ベビーハンガー | 大人用ハンガーでは赤ちゃんの洋服が伸びてしまうことも。8連や10連などの連結タイプならスペースも取らず、取り込みも楽です。 |
□ | 授乳クッション | 赤ちゃんとお母さんが楽な姿勢で授乳できるようサポートしてくれ、授乳の負担を軽減するのに役立ちます。赤ちゃんのよだれや吐き戻し、汗など思ったよりも汚れやすいので、自宅で丸洗いできるものがおすすめ。 |
□ | ゲップ布 | 授乳後、赤ちゃんがゲップしたときに母乳を吐き戻し、お母さんの洋服を汚すことも珍しくありません。自宅にあるタオルなどで代用するときは、肌触りがよく、すぐに乾くものを選ぶとよいでしょう。 |
□ | 哺乳瓶の乳首 | シロップ剤を赤ちゃんに飲ませるときに役立ちます。赤ちゃんの出血予防のため、退院時にビタミンK2シロップを処方する産院もあるため、早めに準備しておくと安心です。 |
□ | ベビーブラシ | 赤ちゃんは寝ている時間が長いため、放っておくと、寝具と髪に摩擦が生じ毛玉のような状態になることも。ゆくゆくは使うものなので、毛量が少ないうちから用意しても無駄にはなりません。 |
□ | 鼻吸い器 | 赤ちゃんは自分で鼻をかむことができないため、お母さんが吸引してあげる必要があります。直接口をつけない電動のものなら、お手伝いに来てくれる方に使ってもらうこともできます。 |
□ | 防水シーツ | 赤ちゃんはおしっこやうんちを漏らしたり、母乳を吐き戻したりすることが多いため、防水シーツがあると便利です。 |
□ | ジョイントマット | 赤ちゃんは思った以上に動き回るため、手足をバタつかせた拍子に、布団からフローリングに落下することも。ジョイントマットがあれば、衝撃が緩和できて安心です。 |
□ | 抱っこ紐 | 海外製のものは日本人の体型に合わないこともあるため、使用する人の体型に合ったものを選びましょう。実際の使用感を確かめるなら、お腹が大きくなる前に試着するのがおすすめ。 |
【先輩ママが選ぶ、赤ちゃんの洋服】
赤ちゃんの洋服を選ぶ際のポイントは、「素材(肌触り)」「お世話のしやすさ」「サイズ」の3つです。オーガニックコットン100%の衿付きカバーオールは、しっとりと滑らかな肌触りなので、肌着なしでも大丈夫。また、股下まで全開にできるため、お着替えもおむつ替えも簡単です。サイズは60cm,70cm,80cmから選ぶことができます。
季節や赤ちゃんの様子をみて買い足すもの
下記に紹介するようなアイテムは、赤ちゃんの好みや生まれた時期によって、必要かどうか?が分かれます。これらのアイテムについては、出産後、赤ちゃんの様子をみてから用意するとよいでしょう。
赤ちゃんの様子をみて買い足すもの | ||
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□ | スタイ | 新生児期の吐き戻し対策に便利です。また、生後3ヶ月以降はよだれ対策としても使える一方で、よだれの分泌が少ない場合には不要になることも。 |
□ | ミトン | 赤ちゃんが爪で自分の顔を傷つけるのを防ぎます。ただし、指の間が蒸れて皮膚トラブルにつながることもあるため、どうしても必要な場合に用意するのがよいでしょう。 |
□ | スリーパー | 布団を蹴飛ばしても、スリーパーが身体を暖かく包んでくれるため、秋冬生まれの寝冷え対策に役立ちます。 |
□ | おむつ処理用品 | 母乳やミルクしか飲まない新生児期のうんちは匂いがきつくないため、おむつ用ゴミ箱やおむつ処理袋の準備は焦らなくても大丈夫です。 |
□ | ベビーオイル | 便秘対策や恥垢掃除などにも使うことができますが、この場合は、一般的な油でも代用できます。 |
□ | ベビーカー | 1ヶ月検診までは外出する機会もなく、場所も取るため、外出するようになってからゆっくりと選ぶのがよいでしょう |
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