妊活に冷えは大敵!母親と赤ちゃんに与える影響と改善方法

妊活に冷えは大敵!母親と赤ちゃんに与える影響と改善方法

妊活に取り組む中で、「冷えは妊娠の妨げになる」といった話を聞いたことがあるかもしれません。では、冷えは妊娠にどのような影響を与えるのでしょうか?この記事では、冷えが妊娠・出産後に与える影響、食事や運動などで症状が改善しない場合の対策について、自分自身の経験を踏まえて紹介します。

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「冷え」が妊娠・出産後に与える影響

血流と体温(冷え性や低体温)は密接に関係していて、血流が悪くなれば体温は下がり、体温が下がれば血流も悪くなります。そして、この悪循環は、妊娠率の低下や母乳トラブルなど様々な影響を与えます。

まずはじめに、「妊活中」「妊娠中」「出産後」の3つに分けて、それぞれの期間に冷えが与える影響について紹介します。

妊活中に与える影響(妊娠への影響)

人間の身体は、血流が悪くなった場合、脳や心臓といった生命維持に必要な臓器の血流量を優先して保とうとします。その結果、生命維持に直接関係のない子宮や卵巣には十分な血液が届かず、臓器の冷え、さらには機能低下を招きます。

妊娠は、受精卵が子宮内膜に着床することで成立します。しかし、子宮や卵巣の血流が悪くなると、子宮内膜や卵子の発育に必要な栄養分や酸素が運ばれなくなります。結果として、卵子の質の低下や子宮内膜の環境の悪化などを招き、妊娠しづらくなります

また、子宮が冷えると排泄機能が低下し、生理のときに子宮内膜がうまく排出されず、子宮内に残ってしまうことがあります。不要になった子宮内膜が子宮内に残ってしまうと、子宮内膜症や子宮筋腫といった不妊の原因にもなる病気につながります。

妊娠中に与える影響(胎児への影響)

子宮内膜は、妊娠の成立だけでなく、妊娠を維持するためにも必要です。そのため、子宮内膜の発育が不十分な場合、切迫早産や流産、不妊症になる可能性が高まります。

また、子宮への血流量が減少すると、胎盤(赤ちゃんへ酸素や栄養を供給する臓器)へも十分な血液が届かなくなり、低出生体重児で生まれるリスクが高まります。冷えは、母親だけでなく、お腹の中の赤ちゃんの発育にも影響を与えます。

出産後に与える影響(母乳への影響)

母乳は、母親の血液から作られます。そのため、母親の血流が悪いと、母乳の分泌不足や質の低下、乳腺炎といったトラブルにつながります。乳腺炎は、乳房の腫れや痛みで母親自身が辛いだけでなく、症状が悪化した場合、治療のために授乳を注意しなければいけなくなる可能性もあります。

食事や運動で改善しない場合は、漢方薬やサプリメントを検討

冷え性や低体温の改善には、「正しい食事」「適度な運動」「十分な睡眠」が大切といわれています。偏った食事や運動不足、睡眠不足について思い当たる方は、これらを意識することで、冷え性や低体温が改善するかもしれません。

一方で、「すでに改善方法を取り入れているが、症状の改善がみられない…」という方もいるでしょう。実は、女性は身体の構造上、男性よりも冷えやすく、生活習慣の改善だけで冷え性や低体温を克服するのは難しい場合もあります

女性の身体が冷えやすい理由

ホルモンなどの影響により、女性は男性よりも筋肉量が少なく、また筋肉がつきづらい体質をしています。筋肉には、熱を作り出す働きがあるため、筋肉量が少ない女性は男性よりも熱を作り出す力が弱く、体温を維持することが難しいため、冷えやすいとされています。

また、子宮や卵巣といった女性特有の臓器は血液が滞りやすいため、特に下半身は冷えやすくなります。さらに、生理中には血液が一時的に減少するため、身体全体に熱が運ばれづらい状態が定期的に起こります。

このような理由から、「意識的に対策を行なっているものの、なかなか効果がみられない…」というケースも珍しくありません。

冷えやすい体質を改善する「漢方薬」

漢方医学(東洋医学)では、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」と呼ばれる3つの要素がバランスを保って身体の中を巡ることで、健康を維持していると考えられています。そして、漢方薬には、これらの巡りを改善する働きがあります。

ここでいう「血(けつ)」とは、血液とその流れのことを意味しており、血液の不足や血の流れの停滞といった症状の改善が期待できる漢方薬もあります。冷えの改善は、まさに漢方薬が得意とする分野です。

私自身、食事や運動など様々な改善方法で効果がみられなかった冷えが、下記に紹介するような漢方薬によって改善し、さらに、生理痛も緩和ました。


当帰芍薬散料(とうきしゃくやくさんりょう)
「血」と「水」に働きかける漢方。血液の不足を補うことで、貧血や冷え、生理痛などの改善が期待できます。また、水分の停滞を解消することで、むくみやめまい、頭痛などの改善も期待できます。


加味逍遙散(かみしょうようさん)
「気」に働きかける漢方。エネルギーの停滞を解消することで、「血」と「水」の巡りを改善する効果が期待できます。


桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
「血」に働きかける漢方。血液の停滞を解消することで、冷えや肩こり、生理痛などの改善が期待できます。


漢方薬は効果が出るまでに時間がかかるため、まずは2週間程度の服用で、自分に合うかどうか?を判断するのがよいでしょう。また、上記の漢方薬は医療機関で処方してもらうことも可能なので、産院選びも兼ねて受診してみるのもおすすめです。

最近では産婦人科医の不足などの問題が深刻化しているため、納得できる産院で満足のいく出産をするためには、できるだけ早く情報収集を行い、自分に合う産院を選ぶことが大切です。

妊活・妊娠中の方が後悔しないための「産院の選び方」については、こちらの記事で紹介しています。

出産前に知っておきたい、後悔しない産院の選び方 出産前に知っておきたい、後悔しない産院の選び方

不足している栄養を補う「サプリメント」

「食生活に気をつけているものの、症状の改善がみられない…」という方は、サプリメントを摂取することにより、不足している栄養素を補うのもおすすめです。特に、妊活中の女性が積極的に摂取したい栄養素が、「葉酸」と「鉄分」です。

代謝ビタミンとも呼ばれる「ビタミンB群」に分類される葉酸には、代謝や血流を改善する働きがあります。さらに、葉酸には、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減少させる効果もあり、厚生労働省も妊活中からの服用を推奨しています。

また、鉄分と冷えは密接に関係していて、鉄分が不足すれば血液中のヘモグロビンが減少し、血流も悪くなります。鉄分は体内で作ることができないため、食事やサプリメントなどでの摂取が必要です。

葉酸や鉄分を配合するサプリメントには様々なものがありますが、一般的なサプリメントの場合、「妊娠」を意識した配合になっていないため、妊活中や妊娠中、出産後(授乳中)には適さないものもあります。妊活中から服用するなら、母親と赤ちゃんのことを考えて開発された「妊活サプリメント」がおすすめです。

妊活サプリメントの特長や効果、選ぶ際のポイントについては、こちらの記事で紹介しています。

何を基準に選ぶ?おすすめの妊活サプリメントと押さえておきたいポイント 何を基準に選ぶ?おすすめの妊活サプリメントと押さえておきたいポイント(2024年1月更新)

製薬会社のバイエル薬品が開発した「エレビット 」なら、妊活・妊娠中に必要な葉酸と鉄分が効率よく摂取できることはもちろん、医薬品と同じ品質基準のもと、日本国内で製造されているため、安心して服用し続けることができます。実際に、私も妊活中から妊娠中、出産後までエレビットを服用しています。

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