はじめての離乳食は何かと疑問や不安が多いもの。この記事では、そうした悩みを少しでも解消できるように、離乳食をはじめるタイミングと、進め方や食べさせ方のポイント、離乳食作りの負担を軽くする方法について紹介します。
また、離乳食で注意したい食材についても紹介しているので、ぜひ、参考にしてみてください。
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離乳食をはじめるタイミングは、赤ちゃんの成長によって異なる
生後3ヶ月を過ぎるころになると、赤ちゃんの体重は生まれたときの約2倍になります。これまで母乳やミルクから栄養を摂取していた赤ちゃんも、成長に伴い、母乳やミルクだけでは不足してくる栄養を固形の食事から摂取するようになります。
「離乳」とは、母乳やミルクなどの液体から、少しずつ固さや形のある食べ物に慣れ、食事から必要な栄養を摂取できるようになるための練習期間であり、このときの食事が「離乳食」です。
離乳食をはじめる目安としては、生後5〜6ヶ月ごろが適切だといわれていますが(※)、重要なのは月齢ではなく、赤ちゃんの身体と心が食べ物を受け入れるための準備が整っているかどうかです。具体的には、生後5ヶ月を過ぎて、下記のような様子がみられたら、離乳食をはじめてみましょう。
- 首のすわりがしっかりして寝返りができる
縦抱きをしたときに首に手を添えなくても自分で頭を支えられるようになっていれば大丈夫です。 - 支えてあげると座ることができる
大人が支えた状態で5秒以上おすわりができるようであれば、上半身がしっかりしてきているといえます。 - 食べ物に興味を示す
大人が食べている様子を見つめたり、自分も口を動かす、よだれが増えるなどが食べ物に興味が出てきたサインです。 - スプーンを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
赤ちゃんの下唇にスプーンや指を軽く添えたとき、すぐに舌で押し出す様子(哺乳反射)がみられたら、離乳食はもう少し待ちましょう。 - 授乳の間隔が空いてリズムができている
授乳の回数が多いと離乳食をあげるタイミングがつかめないため、まずは日中の授乳リズムをつくるように意識しましょう。
標準より大きめの赤ちゃんの場合、「5ヶ月未満だけど、母乳やミルクだけじゃ栄養が足りないのでは…」と不安に思うこともあるかもしれません。しかし、いくら体重が重くても、5ヶ月未満の赤ちゃんは、消化器官がまだ十分に発達していないため、離乳食をはじめるのは生後5ヶ月まで待つのが安心です。
(※)出展:「授乳・離乳の支援ガイド」2019年改定版(厚生労働省)
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歯固めなどのおもちゃで遊ぶことは、母乳やミルク以外の食べ物を口の中に入れる準備になります。また、色々な素材に触れることで、自分の手や指を使い、ものに触れる楽しさを育み、その後の手づかみ食べやスプーンで食べることにつながっていきます。「お米のはじめての食育おもちゃセット いろどり」は、赤ちゃんがはじめて口にする食べ物“日本のお米”から丁寧に作った、安心して口に入れられるおもちゃ。遊びながら「お米のにおい」「スプーンのかたち」「食べ物の舌触り」に慣れることができるため、離乳食準備にぴったりです。
時期別の進め方と食べさせ方のポイント
上記で紹介した様子がみられたら、赤ちゃんの体調や機嫌がいい日に、まずはおかゆ1さじ(小さじ1)から離乳食をはじめてみましょう。
ただし、生後5ヶ月を過ぎても赤ちゃんの消化吸収能力はまだ未熟なため、体調の変化をよく観察しながら、赤ちゃんに合ったペースで進めることが大切です。
離乳食初期から完了期までの進め方や食べさせ方のポイントについては、下記を参考にしてみてください。
ごっくん期 | 離乳食初期(5〜6ヶ月ごろ)
まずは、母乳やミルク以外の食べ物をごっくんと飲み込む練習からはじめます。
■進め方
- 毎日同じ時間に1日1回、1さじからスタート
赤ちゃんの生活リズムをつくるためにも、離乳食はできるだけ毎日同じ時間にあげるようにします。最初は1日1回、1さじからはじめて、1回に大さじ2〜3程度の離乳食が食べられるようになったら、1日2回に増やします。
1回目の離乳食は午前中など早めの時間にしておくと、万が一、アレルギーなどがあっても病院に相談ができるので安心です。また、夜遅くにあげると消化器官に負担がかかるため、遅くとも19時までにはあげるようにしましょう。 - 最初の1週間はおかゆ。その後、野菜や豆腐などを追加
1日目は、アレルギーが少なく消化もよい10倍がゆ(米と水を1:10の割合で炊いたもの)1さじからはじめます。体調やうんちに異常がなければ、2日目は10倍がゆを2さじに増やし、様子をみながら1週間ほどをかけて10倍がゆ3さじ程度に増やしていきます。
10倍がゆに慣れてきたら、野菜、タンパク質(豆腐や白身魚など)の順にほかの食材にも挑戦してみましょう。はじめての食材は、1日1種類、1さじから与えて、慣れてきたら次の食材を与えるようにします。 - 母乳やミルクは、離乳食の後に欲しがるだけあげる
この時期の栄養は母乳やミルクがメイン(離乳食が1割に対して母乳やミルクが9割)なので、母乳やミルクは赤ちゃんが欲しがるだけあげて大丈夫です。ただし、離乳食の前に授乳してしまうと満腹になってしまうので、授乳は離乳食の後にしましょう。
■食べさせ方のポイント
この時期の赤ちゃんはまだ上手に椅子に座ることができないため、膝の上で抱っこしてあげましょう。このとき、赤ちゃんの姿勢を少し後ろに傾けてあげると、食べ物が飲み込みやすくなります。
赤ちゃんの姿勢が安定したら、スプーンを赤ちゃんの下唇に軽くあて、赤ちゃんが自分から口を開くのを待ちます。上下の唇で食べ物を取り込んだら、スプーンはそっと引き抜きましょう。このとき、スプーンを口の奥まで入れたり、上唇や上顎に擦りつけたりすると、赤ちゃんが唇や舌を使って食べ物を奥まで運ぶ練習にならないため注意しましょう。
うまく飲み込めない場合は、食材を柔らかくしたり、一度にあげる量を減らしてみましょう。赤ちゃんが食べられる固さや量には個人差があるため、様子をみながら赤ちゃんの発育に合わせて進めることが大切です。
もぐもぐ期 | 離乳食中期(7〜8ヶ月ごろ)
食べ物を飲み込むことができるようになったら、口をもぐもぐと動かして、舌で食べ物をつぶす練習をはじめます。
「ヨーグルトぐらいの固さのものが飲み込める」「1日に大さじ3程度の離乳食を食べている」「1日2回の離乳食をはじめている」ことが、ごっくん期からもぐもぐ期への移行の目安です。
■進め方
- 毎日同じ時間に1日2回、間隔は3〜4時間以上
この時期の離乳食は、ごっくん期の後半に引き続き、毎日同じ時間に1日2回あげます。2回目の離乳食は、1回目から3〜4時間以上間隔をあけるのが理想的です。しっかりと間隔をあけることで消化が進み、2回目の離乳食の前にお腹が空くようになります。 - おかゆや野菜は水分を減らし、赤身魚や鶏肉にも挑戦
おかゆは7倍がゆ(米と水を1:7の割合で炊いたもの)に、野菜や豆腐は指でつぶせるくらいの固さに調理します。あまりにも柔らかすぎると、赤ちゃんが舌と上顎を使って食べ物をつぶす練習にならないため注意しましょう。
また、この時期から赤身魚や脂の少ない肉(鶏のささみや胸肉など)も食べられるようになるため、少しずつ取り入れてみましょう。 - 母乳やミルクは、離乳食の後に欲しがるだけあげる
引き続き栄養は母乳やミルクがメイン(離乳食が3割に対して母乳やミルクが7割)なので、母乳やミルクは赤ちゃんが欲しがるだけあげて大丈夫です。離乳食後に母乳やミルクをあまり飲まない場合も、ほかの授乳やミルクをしっかりと飲み、順調に成長していれば問題ありません。
■食べさせ方のポイント
ベビーチェアなどに座らせる場合は、赤ちゃんが安定した姿勢で食べることができるように、背もたれを立てて、腰ベルトなどで固定します。
また、スプーンやお皿に手を伸ばしてくるようになったら、大人が離乳食をあげるスプーンとは別に、赤ちゃんが自分で握るためのスプーンを用意してあげましょう。洋服などが汚れるのが気になるかもしれませんが、赤ちゃんの「自分で食べたい」という気持ちを大切にすることで、食事への興味を伸ばしてあげることができます。
もぐもぐ期になると食べられる食材が増えますが、新しい食材や今までとは違う形態に挑戦するのは、できるだけ1回目にします。ある程度固さやサイズのあるものが食べられるようになるには時間がかかるため、赤ちゃんがよく食べてくれるものから挑戦するとよいでしょう。
かみかみ期 | 離乳食後期(9〜11ヶ月ごろ)
舌で食べ物をつぶすことができるようになったら、奥歯の歯茎で食べ物をかむ練習をはじめます。
「1日2回の離乳食が安定して食べられる」「絹ごし豆腐ぐらいの固さのものが舌でつぶせる」「1回に子ども茶碗半分ぐらいの離乳食を食べている」ことが、もぐもぐ期からかみかみ期への移行の目安です。
■進め方
- 毎日同じ時間に1日3回、間隔は3〜4時間以上
この時期の離乳食は、朝・昼・夕の1日3回になります。離乳食の間隔は、それぞれ3〜4時間以上あけるのが理想的です。1回目の離乳食は10時ごろまでに食べないと、十分な間隔をあけて1日3回の離乳食をあげることが難しくなるため注意しましょう。 - 野菜は手づかみで、鉄分の多い食材を意識
おかゆは5倍がゆ(米と水を1:5の割合で炊いたもの)に、野菜は歯茎でつぶせるくらいの固さに調理します。細かく切りすぎると、赤ちゃんが歯茎を使って食べ物をかんだり、手でつかむ練習にならないため注意しましょう。
また、鉄分不足にならないよう、赤身の魚や肉、緑黄色野菜など、鉄分の多い食材を積極的に取り入れましょう。 - 母乳やミルクは、少しずつ減らしていく
この時期から栄養は離乳食がメイン(離乳食が6割に対して母乳やミルクが4割)になり、離乳食後の授乳で母乳やミルクを飲む量も少しずつ減っていきます。赤ちゃんが欲しがるだけ母乳やミルクをあげていると、食べる量がなかなか増えないこともあるため、離乳食がうまく進まない場合は、母乳やミルクの量を少しずつ減らしてみましょう。
■食べさせ方のポイント
急に固い食べ物にすると丸飲みする癖がつくこともあるため、食べ物は歯茎でつぶせるくらいの固さに調理します。一方で、あまりにも柔らかすぎると、歯茎を使って食べ物をかむ練習にならないため注意しましょう。
また、野菜を少し大きめに切ったり、ポロポロと崩れやすい食材を片栗粉でまとめてあげることで、歯茎でかみやすくなります。赤ちゃんがよく食べてくれるものから少しずつサイズを大きくしてみましょう。
離乳食に手を伸ばしてくるようになったら、野菜スティックやトーストなど、手で持って食べられるものを取り入れましょう。手づかみ食べが上手になっていくと、目・手・口が協調して働くようになり、スプーンやフォークなども上手に使えるようになるため、積極的にさせてあげましょう。
ぱくぱく期 | 離乳食完了期(12〜18ヶ月ごろ)
歯茎で食べ物をかむことができるようになったら、スプーンやフォークを自分で持って食べる練習をはじめます。
「1日3回の離乳食が安定して食べられる」「歯茎でしっかりかんで食べられる」「食後の授乳がほとんど必要なくなっている」ことが、かみかみ期からぱくぱく期への移行の目安です。
■進め方
- 毎日同じ時間に1日3回+1日1〜2回の補食(おやつ)
この時期の離乳食は、かみかみ期に引き続き、朝・昼・夕の1日3回、それぞれ3〜4時間以上の間隔をあけてあげます。歩けるようになり活動量が増える一方で、一度に食べられる量はまだ少ないため、3食でとりきれない栄養は、おにぎりやパン、果物などで補います。 - ほとんどの食材がOKに、油には注意
ご飯は軟飯(米と水を1:2の割合で炊いたもの)に、ハムやウインナー などの加工品も食べられるようになります。ただし、赤ちゃんの抵抗力はまだ弱く、摂取を控えたほうがよい食材もあるため、注意しましょう。
1回の離乳食で使える油の量は、1さじ程度。また、マヨネーズやチーズ、生クリームなど脂肪分が多い食材にも気をつけましょう。 - 母乳やミルクは、食事に影響しない程度に
この時期からは栄養の大半を離乳食から摂取するため、スキンシップのために授乳を継続する場合は、食事に影響がないようにします。乳製品は脂肪分が多く食事に影響する心配もあるため、ミルクや牛乳は1日300ml程度を目安にしましょう。
■食べさせ方のポイント
自分で食べやすいようテーブルと椅子は高さが合ったものを用意し、ひじはテーブルに当たらないくらいに、足は床や足置きにつくように調節しましょう。
自分で食べるようになると、食事の途中で遊んでしまうこともありますが、またテーブルに戻り食事をするようなら大目に見てあげましょう。ただし、遊びが長引く場合は、早めに食事を切りあげます。
お腹がすいたタイミングで食事を再開すると生活リズムが崩れるため、お腹がすいてもすぐにはあげず、次の食事でしっかりと食べさせるようにしましょう。また、家族と一緒に食べることで、「食べることは楽しい」と感じるようになれば、食事の途中で立ち歩くことも減っていきます。
離乳食で注意したい食材
食べ物を消化吸収したり、細菌から身体を守る働きがまだまだ未熟な赤ちゃん。食材によっては命に関わることもあるため、これから離乳食をはじめるお母さんやお父さんは、ぜひ、一度確認しておきましょう。
絶対NG | 食中毒の恐れがある食べ物
赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱く、食中毒が起こった場合に重症化しやすいため、魚や肉は中までしっかりと火を通しましょう。生野菜や生卵などもNGです(果物やトマトは皮をむけばOK)。
生もの同様にNGとされているのが、はちみつなどの食材です。乳児ボツリヌス症を予防するため、1歳未満の赤ちゃんには、ボツリヌス菌が混入している恐れのある食材(はちみつや黒砂糖、黒蜜など)を与えるのは避けましょう。ボツリヌス菌は耐熱性が高く、加熱しても死滅しないため、はちみつ入りのお菓子や飲み物にも注意が必要です。
また、離乳食は水分が多く傷みやすいため、作ってから時間がたったものや食べ残しを再度与えるのもおすすめできません。全く手をつけていない場合でも、常温で放置したものは処分するようにしましょう。
要注意 | アレルギーを起こしやすい食べ物
赤ちゃんはどんな食材にアレルギー反応を起こすかわからないため、アレルギーを起こす可能性が高い食材は、赤ちゃんの体調がいい日に少量から慎重に与えるようにしましょう。
アレルギーを起こす可能性が高い食材の中でも、発症者数が多く重症化しやすい食材7品目については、「特定原材料」として定められ、食品表示が義務付けられています。加工食品を使用する場合は、特定原材料が含まれていないか?表示を確認するようにしましょう。
そのほか、食品表示が推奨されている特定原材料に準ずる21品目についても、はじめて与えるときは注意しましょう。
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
- はじめての食材は、1回に1種類まで、ごく少量にしましょう。はじめての食材が2種類以上あると、アレルギーの原因となった食材が特定できなくなります。また、ごく少量であれば、アレルギー症状が出ても重症化を防ぐことができます。
- 湿疹や下痢などの症状が出ていたり、機嫌が悪かったりするときは、アレルギーの症状と区別がしづらくなるため、はじめての食材は、体調がいい日に挑戦するようにしましょう。
- 通常、アレルギー症状は食後15分〜2時間以内に出ることが多いため、万が一、アレルギー症状が出ても病院を受診できる時間に食べさせるようにしましょう。
要注意 | 喉に詰まりやすい食べ物
赤ちゃんは大人に比べ、食べ物を咀嚼する力が弱く気管も狭いため、もちやこんにゃくなど喉に詰まりやすい食材は避けましょう。弾力がありかみちぎるのが難しい食材(たこやいか、きのこ類など)や、固くて奥歯でかみ砕くのが難しい食材(ピーナッツやアーモンドなど)にも注意が必要です。
また、銀杏は喉に詰まりやすいだけでなく、赤ちゃんにとっては食中毒を起こす心配もあるため、離乳食期には避けましょう。
要注意 | 糖分・塩分・油分が高い食べ物
糖分や塩分、油分が多いものは、赤ちゃんの未熟な内臓に負担をかけるほか、味覚への影響も心配されます。特に、大人用の加工食品には糖分や塩分、油分が多く含まれるため、加工食品を使用する場合は、赤ちゃん用として販売されているものを選ぶようにしましょう。
また、加工食品には、保存料や着色料、香料などの食品添加物を含むものも多いため、あわせて確認するようにしましょう。
要注意 | 消化しにくい食べ物
赤ちゃんは消化器官が十分に発達していないため、玄米やごぼう、きのこ類など消化しにくい食材は控えるようにしましょう。また、牛乳も消化されにくく、赤ちゃんの未熟な胃腸に負担をかけるため、離乳食には加熱したものを使うようにしましょう。
離乳食作りの負担を軽くする5つの方法
赤ちゃんのために手の込んだものを作ってあげたい一方で、少量の離乳食を毎回作るのは何かと手間がかかるもの。
毎日のことだからこそ、離乳食作りは準備の負担を軽くしてあげることが大切です。ここからは、離乳食作りの負担を軽くする方法を紹介するので、気になるものがあれば試してみてください。
また、子育て中の家事は無理をしないことが大切。掃除や洗濯など家事の時短アイデアとおすすめのアイテムやサービスについては、下記の記事で紹介しています。
家事が楽になる!掃除・洗濯・料理・買い物の時短アイデアとおすすめアイテム
1.早く作れる食材や調理方法を選ぶ
しっかりと加熱したり柔らかくつぶしたりする必要がある離乳食では、火の通りやすい食材やつぶしやすい食材を選ぶだけで、調理時間がぐっと短くなります。
ほうれん草や小松菜など葉もの野菜は、葉先と茎で火の通りやすさが違うため、火の通りやすい葉先だけを使うと調理時間が短くなります。つぶしやすい食材かどうかを判断するには、「筋が多くないか」「繊維が多くないか」「薄皮がないか」の3つを確認するとよいでしょう。
調理方法については、電子レンジや炊飯器を活用するのがおすすめです。少量の野菜であれば、電子レンジで1〜2分加熱するだけで下茹でができます。野菜の量が増えてきたら、炊飯器の急速モードなどを使って野菜をまるごと加熱することもできます。
また、炊飯器で大人用のご飯を炊くときに、耐熱容器に入れた離乳食用の米と水を炊飯器に入れて一緒に炊飯するのもおすすめです。
2.大人の料理から取り分ける
大人の食事から離乳食に必要な食材を取り分けて調理する「取り分け離乳食」なら、離乳食を一から作るよりも手間がかからず、献立のバラエティも豊富になります。
取り分け離乳食を作るときは、赤ちゃんが食べられる「食材」「味付け」「固さや大きさ」になるよう気をつけましょう。調味料を入れる前に取り分けたり、料理自体を薄味で仕上げ、大人は食べるときに調味料を足すなどして、赤ちゃんが食べられる味付けにしましょう。
また、食材をいつもよりも柔らかく調理したり、取り分けたあとに電子レンジで再加熱すると赤ちゃんが食べやすい固さになります。
取り分け離乳食なら、離乳食と大人の食事がほぼ同時に完成するので、家族みんなで食卓を囲むことができます。家族で一緒に食事をしたり、お母さんやお父さんと同じものを食べたりすることで、赤ちゃんの食事への興味も広がるでしょう。
3.週に一度まとめて冷凍保存する
離乳食は、食材によって、冷凍保存することで1〜2週間保存することができます。週末などに1週間分の離乳食をまとめて冷凍すれば、毎日調理する必要がなく、平日は冷凍した離乳食を解凍するだけになります。
ただし、赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いため、離乳食を冷凍保存する際は、衛生面に気をつけましょう。冷凍保存の手順と保存や解凍の注意点については、下記の記事で紹介しています。
離乳食作りが楽になる!冷凍保存の手順と、保存や解凍の注意点、保存容器の種類と選び方
4.便利なアイテムやサービスを取り入れる
離乳食作りの手間を省いてくれる便利な調理グッズや市販のベビーフードを取り入れるのもおすすめです。1台で複数の調理方法ができるハンドブレンダーなら、離乳食の下ごしらえからスムージーやスープなど普段の料理にも使うことができます。
ベビーフードは調理の手間を省くだけでなく、瓶詰めやレトルトパウチなど、開封後すぐに食べることのできるものなら、固さの見本や災害時の保存食になります。また、フリーズドライやフレーク、粉末のように熱湯などで戻して使うものは、時期に合わせて固さを調整することができます。
離乳食作りの負担を軽くする、おすすめのアイテム
■ブラウン マルチクイック9 ハンドブレンダー | De’Longhi(デロンギ)
ハンドブレンダーブランドNo.1(※)に選ばれた「ブラウン マルチクイック9 ハンドブレンダー
」は、「つぶす・混ぜる・刻む・泡立てる・スライス・千切り・こねる」の7役が1台でできるハンドブレンダーです。
業界最大級500Wのパワフルモーターと独自のパワーベルテクノロジープラスを搭載し、食材をしっかりと巻き込みながら攪拌するため、ムラのない圴一な状態に仕上がります。また、食材に合わせてスピード調節ができるため、好みのつぶし具合で調理することが可能です。
(※)2019年度46か国において「ハンドブレンダー」カテゴリー金額シェアリーダー / 独立調査機関調べ
■マルチスティックブレンダー | BRUNO(ブルーノ)
従来の「Idea Label BY BRUNO マルチハンディブレンダー 」より、さらにスリム&軽量化、氷も砕けるなど、うれしい機能が追加された「マルチスティックブレンダー」は、「つぶす・混ぜる・刻む・砕く・泡立てる」の5役が1台でできるハンドブレンダーです。
重さは500mlペットボトル1本分とほぼ同じ570g。また、持ち手がスリムなので女性の手にもしっかりフィット。扱いやすい本体と可愛らしいデザインで、毎日の離乳食作りが楽しみになる1台です。
■the kindest babyfood | 株式会社MiL
市販のベビーフードなら、小児科医・管理栄養士・シェフ監修のthe kindest babyfood(カインデスト ベビーフード)がおすすめ。現役ママの小児科医が、赤ちゃんの発達に必要な栄養基準を監修し、一流シェフによってメニュー開発された離乳食は、「先輩ママが選ぶ赤ちゃんに食べさせたいベビーフードブランド」「栄養バランスが良いと感じるベビーフードブランド」「手作りクオリティのベビーフードブランド」すべてで1位を獲得しています(※1)。
開発された商品の栄養素は、管理栄養士によってチェックされているため、栄養バランスもばっちりです。また、食材は国産有機栽培・特別栽培・無添加(※2)にこだわり、HACCP(※3)に基づく衛生管理を実施している工場で製造しているため、食材の安全性についても安心です。
特に、忙しいお母さんやお父さんにおすすめなのが、赤ちゃんの成長に合わせて、商品の詰め合わせを選べる定期便。お子さんのアレルギーや好み、離乳食の進み具合に合わせて、詰め合わせ内容を自由にアレンジすることができます。
(※1)2021年8月「サイトのイメージ調査」 / 日本トレンドリサーチ調べ
(※2)化学調味料、着色料、香料、保存料不使用
(※3)原材料の受け入れから最終製品までの工程ごとに、危害の防止につながる特に重要な工程を継続的に監視・記録する工程管理システム。WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)が合同で運営している食品企画委員会によって発表されており、国際的にも認められている。
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■パルシステム | パルシステム生活協同組合連合会
生協宅配サービスパルシステムのオリジナル離乳食「yumyum(ヤムヤム)シリーズ」もおすすめです。同シリーズは、食材の裏ごしなど離乳食作りの手間が省ける利便性と、産直原料を使用した安全性が評価され、日本子育て支援大賞(※)を受賞しています。
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(※)一般社団法人日本子育て支援協会が主催し、子育てママとパパ、さらにはその祖父母が実際に「役立った価値」を評価する賞。
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5.毎日の献立は考えない
慣れない離乳食作りで頭を悩ませるのが、毎日の献立作り。
毎日の離乳食がカレンダー形式の献立表になっている「離乳食カレンダー(献立カレンダー)」を活用すれば、献立を考える必要がなくなり、離乳食作りの負担が軽くなります。また、管理栄養士が監修した離乳食カレンダーなら、「同じ食材ばかりで栄養が偏ってしまうのでは…」という悩みも解決。
離乳食作りの負担を軽くする、おすすめのアイテム
■初めてママ&パパのための365日の離乳食カレンダー | Benesse(ベネッセ)
5〜6ヶ月ごろから1才~1才6ヶ月ごろまでの365日分の献立をカレンダーで紹介。管理栄養士監修なので、毎日の献立を真似するだけで栄養バランスの整った離乳食が作れます。
■忙しいママ&パパのためのフリージング離乳食 | Benesse(ベネッセ)
5ヶ月から1才6ヶ月ごろまでの献立を、1週間分の作り置きメニューで紹介。1週間分まとめて作れる上、管理栄養士監修なので、栄養バランスについての悩みも解決します。
■365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決! | KADOKAWA
1日1ページ、見たまま真似するだけで、栄養バランスの整った離乳食が作れる1冊。手作り離乳食のレシピアプリ「手作り離乳食」から、たっぷり480レシピを抜粋しているので、バリエーションも豊富です。